ロッキーの資産運用

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【書評】反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方


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こんにちは。朝活1日で終わったロッキーです。

 

ナシーム・ニコラス・タレブという人物をご存知でしょうか。 有名なブラック・スワンの提唱者であり、市場サイクルを極めるの著者ハワード・マークス氏に影響を与えた人物です。

 そんなタレブ氏が書いた反脆弱性という本があります。2017年に日本語に翻訳され、「いつかは読まなきゃな」と思いつつ、そっとしておいたこの本をついに読みました。

 本書はそのタイトル通り、「反脆弱性」という概念について語りつくしています。そしてこの反脆弱性を身に付けよと言っています。 

正直この本をうまくまとめる能力がないので、書評なんてやめようかなと思ったんですが、投資家に関係するような話も多々ある気がするので、一応書いてみました。というか、投資家の必読書だと思います。

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

  • 作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛,千葉敏生
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/06/22
  • メディア: 単行本
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 目次

第1部 反脆(はんもろ)さとは

第2部 現代性と、反脆さの否定

第3部 予測無用の世界観

第4部 オプション性、技術、そして反脆さの知性

 

反脆弱性とは何か

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 タレブ氏は本書の冒頭で反脆弱性について、こう書いています。

衝撃を利益に変えるものがある。そういうものは、変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・繁栄する。そして冒険、リスク、不確実性を愛する。こういう現象はちまたにあふれているというのに、「脆い」のちょうど逆に当たる単語はない。本書ではそれを「反脆(はんもろ)い」または「反脆弱」(antifragile)と形容しよう。

出典:反脆弱性[上]

そして反脆弱性の説明の足掛かりとして、ホルミシスを例に挙げています。ホルミシスとは毒の耐性をつけるために、少量の毒を摂取することです。要は予防接種。

ではなぜ反脆弱性が重要なのか。

変動性やストレスなどを受け入れずに、ひたすら安定を求めた(変動性をコントロールしようとした)場合、実は変動性などを受け入れた方が安定し、安定を求めた方が脆いのです。なぜならそこにブラック・スワンがあらわれるから。

 

これは投資にも言える話で、投資に関する情報を必要以上にかき集めては、無駄な(過剰な)干渉をしてしまう人がいます。

例えば株価を年1回確認した場合、注意が必要な情報(信号)と無視すべき情報(ノイズ)の比を1対1とします(株価変動の半分は本当の改善・悪化で、残り半分はランダムな変化)。もし株価を1時間単位でチェックしたら、この比率はノイズ95.5対信号0.5になります。つまり情報に触れれば触れるほどカモになるということです。

そして「自分は完璧に理解している」と思い込んでいる人は要注意で、予測を立てては見事に吹き飛ぶのです。LTCMのように。

逆に反脆い投資家は脆いシステムを見つけて、崩壊に賭けることで大金を稼ぐのです。高度な予測なんて不要で、自分は無知だと思う方がいいんです。