ロッキーの資産運用

20代から資産運用をしてセミリタイアを目指してみたブログです

良いワイドモートと悪いワイドモート【経済的な堀とは】


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こんにちは。久しぶりに投資の記事書いた気がするロッキーです。

 

「経済的な堀(ワイドモート)」とは、かつて投資の神様ウォーレン・バフェット氏が発した言葉です。

これはどういう意味か?「城を守る堀のように、競合他社から企業を守る継続的な優位性」という意味です。

この経済的な堀がないと将来のリターンに期待することは(過去の業績に関係なく)、厳しくなります。「よし、堀ってのが大切なんだな」と思っていただければ、それだけでも一歩前進です。

ところで、堀ってどうやって見つけるのでしょうか。何を見ればいいのでしょうか。

この記事では「千年投資の公理」という本を活用し、経済的な堀を見つけるためのハウツーをご紹介します。

 

ワイドモートの見つけ方

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堀をもたらす4つの要素は次のとおりです。 

①無形資産(特許やのれんなど)を持っている

無形資産として特許やのれんがあれば市場で独自の地位(堀)を築くことができます。しかし、特許の経済的な堀は永遠ではなく、特許の実績が継続する場合に限り、その企業は堀を有していることになります。

ブランドの場合は利益率を見てみましょう。似たような競合製品のプレミアムよりも価格を上乗せできなければ、ブランドとしての価値は少ないです。

例えばメルセデス・ベンツやコーラはブランドで企業の優位性をもたらしていません。コーラはペプシよりも高く販売できないし、ベンツもまた同じです。

ブランドが経済的な堀を築くのは、それが消費者のさらなる支払い意欲を促すか、もしくはさらなる顧客を囲い込める場合に限られる。

出典:千年投資の公理

 

②コストによる優位性に優れている

コストの優位性は①安い製造過程、②有利な場所、③独自の資産、④規模の大きさの4つの要因で作られます。

①安い製造過程

競合他社がすぐにまねできる場合が多く、長い期間は持続できません。競合他社がまねする前に、優位性がつぶされないような仕組みを作れるかがキモになります。

②有利な場所

まねすることが難しく、①よりは耐久性があると言えます。場所がコストの優位性をもたらすことができる理由は、(近くにその企業があるというだけで)運搬コストなどが安くなるからです。その場所の顧客が新規の企業を求めていない状態になれば、小さな独占企業となりえます。

③独自の資産

コモディティの生産者に限られます。鉱床などの資産会社がこれにあたります。

④規模の大きさ

大きいことは小さいことより多少ましと言う程度でしかないです。絶対的な規模よりも相対的な規模が重要になります。

規模の優位性は固定費と変動費の違いを考えることで理解できます。つまり、固定費の割合が変動費よりも高ければ、規模の優位性が大きくなります。運送会社やレストランなどがこれにあたります。

また、規模のメリットはニッチ市場でも有効です。ニッチ市場で独占的な地位を築くことができれば、高い利益率を上げることが可能。

 

コストの優位性による堀を知るためには、競合他社がまねできるかどうか、それがどのぐらいの期間続くかを見極めなければいけません。

コストの優位性は、顧客が価格で購入判断をする業界にとって特に重要となります。自動車業界などはこれにあたります。

コストの優位性が大きな要素となる業界を見極めるためのもっと便利な方法としては、代替品が簡単に入手できるかどうかを考えてみるとよい。

出典:千年投資の公理

 

③顧客に他社製品に乗り換えることを躊躇させる

俗にいう「乗換コスト」です。余計なコストをかけてまで、新たな製品を選びたくないと思わせられるかどうかが重要です。

飲み物や食べ物などに乗換コストはなく、銀行(証券会社)やデータベースなどは乗換コストがあります。

例えばSBI証券から楽天証券に移ろうと思っても、そのコスト(売却益にかかる税金や手数料)を考えるとかなりのメリットがないと躊躇してしまいますよね。

乗換コストを見極めるためには顧客としての体験によって理解する必要があるが、これは顧客の立場でなければなかなか難しい。

出典:千年投資の公理

 

④ネットワーク経済

 巨大ネットワークを築くことにより、製品やサービスの価値をあげられるビジネスがあります。しかし、それができるビジネスはあまり多くないです。

クレジットカードビジネスはネットワーク経済の代表例で、多くの場所でそのカードが使えれば使えるほど価値は高くなります。さらにそれが新規参入会社に対する競争上の優位につながります。

こうして「多くのユーザーによる価値の上昇」→「強いネットワークの構築」→「さらなるユーザーの増加」となり、好循環が出来上がります。

ネットワーク経済の恩恵を受けている可能性がある企業を精査するときは、もしそのネットワークがほかの参加者に開放されたらどうなるかを考えてみるとよいかもしれない。

出典:千年投資の公理

 

悪いワイドモート

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一方で堀にならない、堀と勘違いされやすい4つの要素もあります。

 ①素晴らしい製品

たとえ製品が優れていても、ライバル企業がまねできては意味がありません。

②大きなマーケットシェア

マーケットシェアが大きいことが堀とは限りません。肝心なのは、どのようにして企業がシェアを獲得したのかです。

③無駄のない業務執行

無駄がなく効率的な企業でも、構造的に強みがないと意味がありません。同業他社がまねできないレベルの効率化はすばらしいが、そう簡単ではない。

④優れた経営陣

経営者の影響力は実はさほど大きくないです。経営幹部は入れ替わるし、スター経営者は報酬が高いです。しかも手腕がはっきりと査定できるのは数年後。

⑤ハイテク企業

テクノロジー企業が先端技術を維持できないで競争に負けることは、よくあります。しかしこれは、ハイテクに限らない話でもあります。

⑥意味のない成長

企業が堀のない分野へ成長を進めてしまうことで、自ら優位性を損なう場合があります。大きいことは常にいいことではなく、余った利益は株主に還元し、投資先としての魅力を保つべきなのです。

 

堀を探しやすい業界と、そうでない業界があるため、投資家は無理して特定の業界に投資する必要はありません。

テレコムセクター、ヘルスケアセクター、金融サービスセクター、ソフトウェアセクター、消費財セクターなどは堀が見つかり(作り)やすく、消費者サービスセクター、素材セクター、ハードウェアセクターなどは堀が見つけ(作り)にくいです。

 

千年投資の公理は良書でした。ぜひ一読をおすすめします。

www.4investors.work